2017年に彗星の如く現れたMIZIKI da Fantasiaは、デビューから2年の間に発売した3枚のアルバムすべてがベストセラーとなっている現在話題沸騰中のグループだ。
その中心にいるのが若き歌姫Mizuki。彼女の類稀なパワフルかつ詩情あふれる歌声は、日本のプログレッヴ・ロックのウィークポイントの一つであった脆弱なヴォーカルのイメージを一蹴した。さらに、ピアニストとしてだけではなく現代音楽の作曲家でもあるAnna Hardyのドラマティックなピアノとアレンジは楽曲をクラシカルかつアヴァンギャルドに仕上げ、MIZUKI da Fantasiaのサウンドをこれまでの日本のプログレッシヴ・ロック・バンドとは一線を画すものにしている。
そんな彼女らが、アルバムのレコーディング・メンバーであるYuka& Chronoshipのメンバーを迎え、2020年1月26日にステージに立つというのだから見逃すわけにはいかない。Yuka & Chronoshipはメンバー各々が一流のクリエイターかつセッション・ミュージシャンで、演奏技術は世界でも高い評価を受けている。彼らがついに複雑に入り組んだ壮大でスリリングなMIZUKI da Fantasiaのサウンドを生で披露してくれるのだ。
世界中のプログレ・ファンから注目を浴び、今もっともライヴが見たいアーティストの一つとして挙げられるMIZUKI da Fantasiaのレコーディング・メンバーによるフル・バンド・ライヴは、プログレ・ファンであれば見逃したら絶対に後悔するステージとなるだろう。 キング・クリムゾン、PFM、カルメン・マキ&OZ、レッド・ツェッペリン、フォーカスら日・欧・英の70’sロックの先達のDNAが日本のシーンに根付き、長き時を経て遂に萌芽したことをその目と耳で確認してほしい。